リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



「ごめんなさいね、びっくりしたでしょう」


「えっ、あっ、はい……」


「そりゃあそうよね、一体今からどこに連れていかれるんだって思ってるわよね。」


おばあさんはそう言ってふふっと笑う。

私もなんとか笑顔を作り小さく頷く。



「これ、覚えてるかしら?」


だけど、おばあさんに差し出されたそれを見た瞬間、私は思わずハッとなりついつい「あっ!」と、大きな声を出してしまった。


「これ、あの時の……」


見覚えのある傘。

それはあの日失くしたはずの、青山さんの傘だった。


「これタクシーに忘れていっちゃったでしょ?なのにずっと返すに返せなくて。でも、これもきっと縁ね」


おばあさんがそう言うと、運転席に座る青山さんがクスッと笑ったような気がした。


「確かにすごい縁だよ。まさかばあちゃんの家で真琴ちゃんが失くしたって言ってた自分の傘を見つけるなんてさ」


……ばあちゃんの…家で?

えっ?ばあちゃんって……このおばあさん、青山さんのおばあちゃんなの⁉︎



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