リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「でも良かったわ、またあなたに会えて」
おばあさんはそう言うと、私を見ながら優しく目を細める。
「ごめんね、真琴ちゃん。今日大事な最終面接だって健太に聞いてたから、別の日にした方がってばあちゃんには言ったんだけどさ」
「あら、大樹。そんなことしてたら真琴さんはそこで就職が決まってたかもしれないのよ?だから無理やりにでも今日来てもらえて良かったのよ」
んん?何で良かったんだ?
よくわからない会話についていけず、しばらく黙ってふたりの話を聞いていた。
「本当、ばあちゃんの強引さにはちょっとびっくりしたよ。でもまぁ、安心してよ真琴ちゃん」
「えっ?何をですか?」
バックミラーに目を向けると、ふと青山さんと視線が繋がった。
「真琴ちゃんの就職活動。ちゃんとしっかり責任とるから。な?ばあちゃん」
「えっ…?」
「そうそう、真琴さん。あなたさえ良ければ是非とも我が社に入社してもらいたいと思ってるの」
ぜ……是非とも我が社って⁉︎
入社って、どこに⁉︎
「青山商事じゃご不満かしら?」
「えぇっ⁉︎あっ、青山って…あの、青山さんが働いている青山商事のことですか⁉︎」
「ふふっ、そうよ。その青山商事だけど」
あまりにも涼しい顔で答えるおばあさんの言葉に、開いた口が塞がらない。