リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
でも、そりゃあそうでしょ。
あまりの展開の早さについていけないっていうか、そもそもこんなことになるなんて全く思ってなかったわけで……
「ごめんね、びっくりさせちゃったかな?」
青山さんの声で、ハッと我にかえる。
「いっ、いえ……大丈夫です」
本当は全然大丈夫ではないんですけど。
なかなかそうは言えない。
「でも、この時期でよかったよ。来月の入社式までは2週間あるし、新入社員と同じ時に入社なら、真琴ちゃんも少しは気がラクだと思うしね」
キラーンという効果音がピッタリの爽やかな笑顔は相変わらず健在だ。
これで女性関係さえ派手じゃなければ完璧男子なのにな……。
あの日のあの姿を知ってしまってからは、この笑顔を見てもトキメキなんてものは感じなくなってしまっている。