リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「とりあえず乗って。今から軽く社内を案内するから」
隣の別のエレベーターが開くと、青山さんはそう言って私を先にエレベーターに乗せてくれた。
そして、地下2階から地上は21階まであるボタンの5階部分をポンッと押す。
とばした2階には、社内行事などをとり行う大ホールがあるらしく、3階と4階のフロアには物品の倉庫などが入っているらしい。
ガラス張りのエレベーターからは外の景色が丸見えで、私はじっと外を見つめた。
「それにしても本当に綺麗になったよね〜、真琴ちゃん」
気がつくと、すぐ隣には青山さんが立っていた。
「えっ⁉︎あっ……いや、とんでもないです…」
だけど近すぎるその距離に、私は思わず後ずさりしてしまう。
「いやぁ、本当に痩せたしメガネをやめてコンタクトに変えたせいかな?本当に綺麗だよ」
なのに青山さんはそう言いながら私との距離を縮めてくる。
「いえっ、気っ、気のせいだと思います!」
「そんなことないよ、ほら、目元とかすっごくパッチリだし」
青山さんの手が、スーッと私の顔に伸びてくる。
なっ、何⁉︎この人一体何する気⁉︎
と……その時、エレベーターが5階に着き、私はなんとか難を逃れた。