リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
だけどゆっくりとオフィスを見渡していると、思いの外この部署の人たちの年齢層が低めなことに気付く。
IT系は、やっぱり若い人の方が世代的には強いのかな。
そんなことを考えていると、近くのデスクに座っていた一人の男性とふと目と目が合った。
すると次の瞬間、結構な声のボリュームで彼は口を開く。
「あれ?部長〜!ずいぶん可愛らしい女性がお隣にいるじゃないですか〜!」
はっ⁉︎お隣って?
慌てて青山友樹の隣に目を向ける。
うそ……誰も立ってない。
えっ?ってことは?いや、そんなはず……うん、あるわけない、あるわけないじゃない、そんなこと。
「おい大石、おまえは本当に声がでかいな。仕事中だぞ?」
「だってめちゃくちゃ可愛いじゃないですか!そりゃ声も張りますって!」
心臓の鼓動が、どんどん早くなっていく。
だって、今現在青山友樹の隣にいる女性は私しかいない。
つまり……この大石という彼は、私のことを言ってるの?
そう思えば思うほど、ドキドキが止まらなくなっていく。