リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



だけどゆっくりとオフィスを見渡していると、思いの外この部署の人たちの年齢層が低めなことに気付く。


IT系は、やっぱり若い人の方が世代的には強いのかな。

そんなことを考えていると、近くのデスクに座っていた一人の男性とふと目と目が合った。

すると次の瞬間、結構な声のボリュームで彼は口を開く。



「あれ?部長〜!ずいぶん可愛らしい女性がお隣にいるじゃないですか〜!」


はっ⁉︎お隣って?

慌てて青山友樹の隣に目を向ける。


うそ……誰も立ってない。


えっ?ってことは?いや、そんなはず……うん、あるわけない、あるわけないじゃない、そんなこと。



「おい大石、おまえは本当に声がでかいな。仕事中だぞ?」


「だってめちゃくちゃ可愛いじゃないですか!そりゃ声も張りますって!」


心臓の鼓動が、どんどん早くなっていく。

だって、今現在青山友樹の隣にいる女性は私しかいない。

つまり……この大石という彼は、私のことを言ってるの?

そう思えば思うほど、ドキドキが止まらなくなっていく。



< 207 / 407 >

この作品をシェア

pagetop