リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
いや、ちょっと待って。
むっ、胸!
胸……右胸が!完全につかまれている。
何で私がこの男に……胸を……
一瞬にして、脳内は大パニック。
慌てて体を離すと、私は思わず後ずさりして彼から距離をとった。
心臓がバクバクしている。
っていうか何で私、ふらついてこの人に抱えられたわけ⁉︎
咄嗟の出来事とはいえ……何で胸まで触られてしまったんだ。
この男にだけは、そういうことをされたくないのに。
「すまない、その……危なかったとはいえ、抱えるような真似をして」
なのに、どうしてなんだろう。
「いきなり触れてしまって、本当に申し訳ない」
そんな風に謝られると、だんだん調子が狂ってくる。
「いえっ……私の方こそ…すみません。支えてくれたおかげで、転けずに済みました」
ほら。
こんなこと言っちゃうくらい、狂ってる。
「ありがとうございました」
こんなこと言っちゃうくらい……私の思考回路はおかしくなっていた。