リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



しかも、ルックスで選ばれる部署なのかと勘繰ってしまうほど綺麗な人ばかりが揃っている。



「お疲れ様です、青山部長。明日の商談の件なんですが」


と、その時。

ひとりの女性が立ち上がり、こちらに向かって歩いてきた。


細いのに、出るとこは出ているグラマラスな体型。

スーツを着ていても、スタイルの良さがものすごくわかる。


美人な人だな……


「先方が14時に時間を変更してもらえないかと仰っているんですが……」

「ああ、その時間で大丈夫だ」



言葉を交わすふたりをチラッと横目で見ると、美男美女という言葉がピッタリというか……あまりに釣り合いが取れすぎていて、ものすごくお似合いに見えた。



「では、先方に連絡しておきますね」

「よろしく」


すぐに話は済んだのか、秘書さんはデスクへと戻っていく。



「あっ、コウ!」


だけど何かを思い出したように青山友樹がそう呼び止めると、秘書さんは笑顔でこちらを振り返った。

そして、何故か小さな声で……



「コウじゃなくて、ここでは相沢です。部長がコウって呼ぶなら私も友ちゃんって呼んじゃいますよ?」


と、照れくさそうに笑った。



コウ……相沢……部長……友ちゃん……

この秘書さんは、相沢コウさんっていう名前で……青山友樹を友ちゃん、と呼ぶような人…。

……ん?つまり?



「ごめんごめん、相沢。あと、来週のプレゼンに使う会議室、隣の広い方に変えといてほしいんだ」

「承知いたしました!」


ふたりのただならぬ関係に気付いた私は、仲良さげに笑い合うふたりを見ながら思った。




……この二人。

確実に恋人関係だ!



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