リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
だって、普段は名前で呼び合ってるような感じだし、仲も良さそうだし。
ただの仕事上の関係ってわけではなさそう。
「すまない、見学も済んだことだし、社長室へ行こうか」
「はい」
色々と想像を膨らませていると、青山友樹が秘書部のドアを開けて私を先に出しくれた。
と、その時。
「おっ!もう見学終わった⁉︎」
後ろから声が聞こえて振り返ると、青山さんがこちらに向かって駆けてくる姿が見えた。
「とりあえず全部まわってきたぞ、秘書部も済んだから、今から社長室に連れていこうと思ってたんだ」
「お、そりゃナイスタイミングだな。サンキュ」
そっくりな顔に、似たような声。
しっかし、この双子は本当によく似てるな……
「どうだった?見学」
ボーッと双子の姿を見ていると、青山さんが私にそう聞いてきた。
「あっ……はい。お二人がご丁寧に案内してくれたので、各部署の雰囲気を知ることができて楽しかったです。ありがとうございました」
ぺこっと頭を下げ、ひとまずお礼を言う。
「それは良かった。でも、友樹も久しぶりだったからびっくりしたんじゃないか?」
だけど青山さんがそう言うと、青山友樹が不思議な表情を浮かべながら口を開いた。
「久しぶりって何が?」
「えっ?何が?って、おまえまさか気付いてないとか言わないよな?」
青山さんは驚いた顔で青山友樹を見つめる。