リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
こっちも気が気ではなかった。
私だとは気づいていなかったようだから、初めましてと名刺をもらった瞬間からずっとそれに合わせて初対面のフリをしてしまっていたけど。
自分の正体がついにバレてしまうかもしれないと思うと、途端に変な汗がでてきた。
「気付いてないって何を」
あぁ。神様……仏様。
どうせバレるのならせめて青山商事への就職が確実に決まってからにしてもらえませんか……
「彼女のことだよ、おまえ、まさか気付いてないわけないよな?」
私が誰だかをこの人が知ったら、なんだか一波乱も二波乱もありそうな気がするんです。
だから……せめて……
「彼女?」
青山友樹がジッとこっちを見ている。
「うわ、おまえまさか本当に気付いてないの?マジかよ」
「だから何なんだよ、気付いてるとか気付いてないとか」
「ははっ、まぁ、確かに別人みたいに変わっちゃったからな、真琴ちゃんは」
青山さんはそう言いながら、私の隣に立った。