リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「真琴ちゃん?誰だよ、それ」
目の前から向けられる視線に耐えられなくなり、私は思わずうつむいた。
名前すらも覚えられていないなんて。
この人の記憶には、私なんて存在していないんだ。
そう思うとなんだか腹も立ったけれど、同時に……悲しくもなった。
こっちはあんたの言われた数々の言葉、一語一句覚えているくらいなのに。
「真琴ちゃんだよ、健太の幼なじみの」
「健太ってあの健太?その幼なじみの…って…………はぁっ⁉︎あのブーちゃん⁉︎」
青山友樹は目を見開き、口をあんぐりと開けたまま私を見ている。
ぶっ、ブーちゃんって……
確かに私は、ブーちゃんだったかもしれないけど。
今またそれを言うか⁉︎
そもそも名前は覚えてなかったくせに、ブーちゃんは覚えてたわけ⁉︎
相変わらず最悪だ、この人は。