リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



「じゃあ、4月1日の入社式で」

「はい、本日は本当にありがとうございました。失礼いたします」



内心は戸惑っていたけど、ひとまず話を終えた私はぺこっとお辞儀をして、先にひとりで社長室をあとにする。


っていうか、本当に……就職が決まったんだよね⁉︎

私、ここに入社できるんだよね⁉︎


まるで夢のようだった。

だけど、決まった配属先は悪夢のようだとも思う。

良くも悪くもどちらに転ぶかはわからないけれど、ひとまず念願の就職が叶ったその日。

私は青山商事を出ると、すぐに健太に電話をかけた。
でも健太は仕事中で忙しかったらしく、話は帰ってから聞くと言われ、興奮する気持ちをとりあえず落ち着かせて。


それから家にいる母にも電話をかけた。

私が就職出来たことを話すと、母は自分のことのように喜んでくれたけど。


「最終面接までよく頑張ったわね」と言われた私が「実はそれがね……」と、青山商事に入社が決まったことを伝えると、あまりに驚いたせいか十数秒の間黙り込んでしまっていた。


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