リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



すると部長は、いきなりプッと吹き出すように笑ったかと思ったら、ジロッと目を向けた私の顔を見て笑いをこらえるように咳払いをする。


「…悪い。今日からは気をつける。大月?だな」

そしてそう言うと、バツが悪そうに私から目をそらした。

せっかくだから、この際もう一押ししておこうかな。


「あの、部長」

「何だ」

「次、もしまた私のことブーちゃんって呼ぶようなことがあったら、部長から陰湿なイジメを受けてるって言いふらしますからね?」


私は言いながら、部長をジッと見つめる。

すると部長は私との距離を縮めてきたかと思ったら、何故かいきなり顔を近づけてきた。


なっ、何⁉︎


「言いふらすのは結構だが、その時は俺も」

「な、何ですか?」


顔が……どんどん近付いてくる。

何なの⁉︎何で⁉︎

また胸が…ドキドキし始めていく。


だけど…意地悪そうにクスッと笑った青山部長は。


「俺もお前がどれだけ太ってたかって話とか、ばあちゃんのコネ入社だってこと、みんなにきっちり話してやるから」


小さな声で囁くように私の耳元でそう言った。


「なっ…」

「でもまぁ、心配するな。ちゃんと上司に対して日々敬意を表してくれてたらそんな無駄話するつもりはない」


部長はそう言うと、涼しい顔でシャンパンを口に運ぶ。


「…わっ、わかってますよ!部長を敬って、きちんとやっていきますから!」


そりゃこう言わざるをえないでしょ。

コネ入社なんてネタを言われたら…言い返す言葉も見つからない。



「今日からお前は俺のイエスマンだな」

「はいっ⁉︎」

「ノーなんて言えないだろ。俺に大きな秘密握られてんだから」


はあ⁉︎

ノーとは言えないイエスマン⁉︎




この男……やっぱり性格悪い!!!

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