リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
それに……どうしてなんだろう。
「それよりもさ、あっちに秘書部の新人もいるからちょっと顔見せに来てよ」
「はぁ?何で俺が」
「超可愛い子が入ってきたんだよ!だからちょっとだけ、ねっ?」
親しげに言葉を交わす部長と相沢さんの声を聞いていると、別に気にしたくもないのになんだか聞き見を立ててしまっていて。
「……はいはい、わかった。すぐ行くから先行ってろ」
「ふふっ、はーい」
私にペコッと会釈した相沢さんが笑顔で歩いていく姿を見ていると、初めて感じるような不思議な感覚が、胸の中で広がっていくような気がした。
それにしても、ボン、キュッ、ボンッだな。
後ろ姿からでも、そのスタイルの良さがよくわかる。
相沢さんは、女性が憧れるような理想そのものな体つきをしている。
そりゃあ…あんな女性が彼女なら、デブを毛嫌いしてしまうのも無理はないよね。
初めてブーちゃんと呼ばれた、太っていた頃の自分を思い出すと…
なんだかアレはアレでああ言われても仕方なかったのかな?なんて、今となっては妙に納得出来てしまうような気がした。