リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「へぇーっ!入社式のあとに懇親パーティーか。さすが青山商事だな」
毎日の日課になっている健太との早朝ウォーキング。
「さすがっていうかなんていうか…入社早々疲れたけどね」
「ははっ、そんなんで疲れてたら先が思いやられるな」
隣を歩く健太は私の言葉を聞いて呆れたように笑う。
だけど健太は相変わらず私の扱いがうまい。
「これから本格的に仕事し始めたら、もっと疲れたーって思うことが増えると思うけど。疲れるのは仕事を頑張ってる証だからな」
「…うん」
「頑張らないやつは別に疲れもしないだろうし。疲れてなんぼじゃね?仕事なんて」
そんな風に言われたら、しっかり頑張っていかなきゃなって気が引き締まっていく。
疲れてなんぼ…か。
「そうだよね、これからが本番だもんね」
健太のおかげで気持ちが明るく切り替わった私は、ウォーキングを終えるとサッとシャワーを浴びて出勤の支度を整えた。
「いってきます!」
そして元気よく家を出ると、今日も混み合う電車に乗って会社に向かった。