リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「まぁ、昨日は大月だけいなかったし、またみんなで飲みに行こうってなったからさ〜近々行こうよ」
エレベーターを降りてからも的場君の話は続き、揃ってオフィスに到着すると私たちに気付いた大石主任がすぐに声をかけてきた。
「なんだなんだ、早速二人仲良くなっちゃって」
「お…はようございます」
慌てて挨拶をすると、ニコリと笑った大石主任は前にいた的場君の肩を抱く。
「的場〜、彼女と飲みに行く時は俺にも声かけろよ」
そしてそう言うと、大石主任はこちらを見ながらニヤッと口角を上げる。
「あっ、主任もしかして大月のこと狙ってるんですか」
ねっ、狙ってる?
って…一体私の何を狙うの?
的場君の訳のわからない言葉に心臓がドキンと跳ね上がった。
「さぁな。それよりそんなこと聞いてくるおまえの方こそどうなんだ?」
「いやぁ…僕はそういうんじゃないっていうか、同期同士、親交を深められたらなって思ってるといいますか…」
「へぇ〜っ」
「…や、何て言うか…大丈夫です、すいません」
的場君はそう言うと、なんだか気まずそうにデスクに向かう。
私も突っ立っているわけにもいかないので、それからすぐに自分のデスクに座った。