リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



わざわざ自分からあの部長のことを聞くなんて、なんだか癪にさわる気はしたけれど…。


「あの…あっ、青山部長は、いつスペインから戻られるんですか?」


私は青山さんにそう聞いた。


「ああ、友樹?あいつなら今日戻ってきてるはずだけど。夕方には空港に着くって言ってたから」

「あっ…そうなんですか」

「家に荷物を置いたら会社に顔だすとは言ってたけどね。あいつになんか用だった?」

「いっ、いえ…全然!なんっの用もないです!」


思いっきり首を振りながら答えると、青山さんは私を見てプッと笑う。


えっ、私、何か変だった?



「じゃあ、今からごはんでも行こうか」

「はいっ?」


なんでいきなりそうなる?


「お腹空いてない?」

「…いや、空いてないわけじゃないですけど」

「じゃあいいじゃん、行こうよ」

「いやっ、でも……」


なんで私なんかが青山さんと食事に行くんだって感じだよね?

しかも、青山さんと二人ってことでしょ?

だ、ダメだ、危険すぎる。


私は戸惑いながら何か良い断り方がないかと言葉を探していた。


……その時だった。


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