リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



この変な気持ちは、一体なんなんだろう。


翌日になっても不思議なムズムズ感は消えることはないままで。

出勤してすぐにオフィスで部長の姿を見つけた私は、その姿を何度も目で追ってしまっていた。


朝礼中も。仕事が始まってからも。

あの人が同じ空間にいるせいか、何故か今までのように集中出来なくて。



「あれ?大月はまだ仕上がってない?」

「すみません!もうすぐ終わりますので」


そして同期は同じような仕事を次々にこなしていくのに…私だけはスピーディーさに欠けているというかなんというか。

どんどん差をつけられていくような気がして焦りを感じるばかりだった。


でも、焦れば焦るほど空回るばかり。


「大月、ここもう一回確認して。ミスでてる」


慌てて仕上げた仕事はやり直し。


「別に急がなくていいから。とにかくミスなく正確にやろう」


先輩からはそう言われ。


「焦るなよ、大月」
「大丈夫だって!表情暗いよ!明るく明るく!」


同期の的場君と美琴ちゃんにはそんな風に励まされ。



「はぁっ…」


気がついたら、こぼれていたため息。


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