リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「あっ!あのっ…」
「ん?」
何なんだろう、この胸の中の変な気持ちは。
「あ、ありがとう…ございます」
ドキドキしながらひとまずお礼を言うと、部長は私に「おう」とだけ返事をした。
だから…調子が狂うんだってば。
性格悪い意地悪な人だと思ってたのに、こんな差し入れされちゃうと…訳がわかんなくなってくる。
「いただきます」
とりあえずサンドイッチを頬張り、コーヒーを飲んだけど。
シーンとなった空間は、なんだか落ち着けなくて。
「あのっ」
「今度はなんだ」
「す、スペインは!楽しかったですか?」
自分でもよくわからないことを口走ってしまっていた。