リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
友達がいないなんて、絶対根暗で寂しい奴だと思われたに違いない。
言わなきゃよかったとすぐに後悔した。
だけど部長は、顔色を変えることもなく。
「まぁ、探して見つかるかはわからないが」
そう前置きすると、珍しく優しい口調で私に言った。
「いくらコネとはいえ、この会社に入ったのも何かの縁だろうし。ここで、友達って呼べるような…そんな相手が見つかるといいな。それこそ、一緒に旅行に行ける仲になるくらいの」
そして私に向かって、一瞬だけ目を細めて笑ったような気がした。
するとその顔を見た途端、心の奥がキュッと締め付けられるような感覚を感じた。
またひとつ…優しい一面を見てしまったような気がして。
もしかしたらこの人は、根はそこまで悪い人ではないのかもしれないな…なんて。
単純だけどそんな風に思ってしまう自分がいた。
マイナスのイメージが、とてつもなく大きすぎたからなんだろうか。
少しずつ、その悪かったイメージが覆されていくようで。
「…そうですね。そんな友達が見つかるといいな…って思います」
なんだか素直に答えることが出来ていた。