リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
おまけに、その上がらない私のテンションに追い打ちをかけたのは、あの秘書部の人たちだった。
容姿端麗な秘書部の美人集団はとても華やかで。
私たちと同じテーブル席に座るうちの部署の先輩たちや同期たちもみんな、鼻の下をのばして秘書部の人たちが座る一角を眺めている。
男って、本当わかりやすい。
やっぱり綺麗なものには心惹かれるんだろう。
「っていうかさ〜」
と、その時。隣に座っている美琴ちゃんが、なんだか不満げな顔つきで私に寄りかかってきた。
「どっ、どうしたの?」
「見て、アレ」
美琴ちゃんの顎がくいっと動いたから、私の視線も自然とその方へと動いた。
…あ。青山さんだ。
「あの人って秘書部の人だよね?」
美琴ちゃんの言葉に、私は小さな声でうん、と答えた。
瞳に映るのは、青山さんと、青山さんにピッタリと寄り添う…秘書さんの姿。
あの人は、見覚えがある顔だ。
確か喫茶店で一度、会ったことがある。
名前は……美咲さん、だっけな。