リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



静かな空気に包まれたまま、部長の横顔を見つめた。

一定の間隔で聞こえてくる部長の寝息を聞いていると、その寝顔があまりに無防備で。

しばらくそのままジッと観察してしまっていた。


こんなに綺麗な顔で寝ているなんて、眠っているくせに卑怯だな。

もっとこう…大口を開けて寝るとか、ヨダレが垂れそうだとか、そういう一面もあっていいと思うんだけど。


眠っていても顔立ちが整いすぎていて。

なんだかズルイな、なんて思ってしまう。


って、こんなこと考えてる場合じゃないや。

そうだ。上着、返さなきゃ。


足元にかけられている上着をそっと手に取り立ち上がると、私は音を立てないように部長の前に立って。

起こさないように、そっと肩に上着をかけようとした。


だけど…上着を手にして部長の背中に腕を回した時、超至近距離で部長の体が動いた。



「…あ」


そして超至近距離のまま、部長はパチリと目を開く。


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