リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



「す、す、す、すみません!」


私は慌てて上着をかけると、そのまま数歩後ろに下がった。


「おまえも大石タイプか」

「へっ⁉︎」


目を覚ました部長に訳のわからないことを聞かれ、一気に心臓がドキドキし始める。


「寝てる俺にしようとしたんだろ」

「はいっ⁉︎」


しようとした?何を?


「キス」

「えっ⁉︎」

「しようとしたんじゃないのか、今」


なっ、何言ってんのこの人⁉︎

私がキス⁉︎なんで⁉︎何のために⁉︎



「ばっ、バカなこと言わないで下さい!だいたい私は!大石主任みたいなキス魔じゃありませんし、第一なんで私が部長にキスなんてしなきゃいけないんですか!そんなこと絶対、神に誓ってしません!」


必死に言葉を返すと、目の前にいる部長はプッと吹き出すように笑う。


「ははっ、確かにそうだな。酔ってあれだけ俺に文句言ってきてたぐらいだし」

「えっ……文句って…もしかして私、何か失礼なこと……言いましたか」


どうしよう。なんのことだかサッパリわからない。

酔ってからんじゃった?

全く思い出せない。何を言ってしまったのかも全く…。



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