リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
私はそう言いながら、健太までの距離を早足で詰めていく。
なのに健太はこっちを振り向きもせず、全く足を止めない。
なっ、なんなの?
腹が立った私は、やっと近付いた健太の腕を後ろからガシッと掴んだ。
「人の話聞いてんの⁉︎」
自分の大声が、静かな夜道にキーンと響く。
すると次の瞬間。
やっとこっちを振り返った健太は、腕を掴んでいた私の手を無理矢理に離してきた。
「……えっ…」
だけど離されたはずの私の手は、何故かすぐに健太に掴まれて。
「…ちょっ…健太⁉︎」
ぐっと引き寄せられたかと思ったら、私はそのまま健太の腕の中に包まれていた。