リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜


だけど、モヤモヤした気持ちは膨らむ一方だった。


健太の言う通り、この前の変質者の件もあったから一人きりで歩きにいくのも怖くて、朝は部屋でストレッチを済ませただけで。

いつも通り、朝はスムージーを飲んで家を出たけど、相変わらずため息ばっかり出てくるし。


出社してからもずっと。健太のことが引っかかっていたせいか、仕事にも集中出来なかった。


そしてそんな私からさらに集中力を奪っていったのは、部長である青山友樹の存在だった。


あんなことがあったせいか、部長ともなんだかいつも通りってわけにはいかなくて。


視界に入ると、気になってチラッと見てしまうくせに、部長と目が合ってしまうと思わずそらす。

1日ずっと、そんな繰り返しだった。

部長も部長で、コピーや事務処理の仕事を私以外の誰かに頼むことばかりで、私を避けているんじゃないかと勘ぐってしまうほど明らかに私には仕事を振ってこなかった。


そしてそれは、その日だけでは終わることはなく、翌日も、その翌日も…変わることはないままで。


気付けばもう、あっという間に金曜日。

週末を迎えようとしている。


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