リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
母から聞いている話では、栄養士の資格なんかも取得しているらしく、結構ストイックに仕事に励んでいるみたいだけど。
実際どんな風に働いているのかは知らないし、しばらく会っていなかったせいか健太がジムでインストラクターをしていることも、今言われてそういえばそうだった!と思い出したくらいだった。
「で?どうする?」
「えっ?な、何が?」
「だからやんのかやんねえのかって聞いてんだけど」
ばちっと繋がる視線。
何だか目をそらせなくて、黙ったまま頷いた。
「何?そのうんは」
「……何って…」
「変わりたいってこと?」
「……まぁ…そんな感じっていうか…」
私がボソボソと言葉を返すと、健太はいきなり指先でぱちっとおでこを弾いてきた。
「いったー!!ちょっと何よ!」
「そんな感じっていうか〜みたいな軽いノリで俺が引き受けると思ってんの」
じっと私を見つめる健太の目は、今まで見たこともないような真剣なもので。
「俺、これでも本社からすっげー評価されて大阪から転勤することになったんだぞ」
そう言った健太の顔は、私の知っている幼なじみの健太とはなんだか少し違って見えた。