リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
幼なじみというのは実に不思議な存在だ。
思い返せば鼻垂れ小僧だった幼き日の健太も、歳を重ねるごとに少しずつ、だけど確かに成長していて。
そしてそんな姿を私はいつも一番近くで見ていた。
お互いひとりっ子だったことも多少は関係しているのかもしれないけど、ご近所同士私達は家族ぐるみで仲良く育てられてきて。
幼稚園も小学校も中学も高校もずっと同じで。
ずっと一緒に…大きくなってきた。
だから健太から関西の大学を受験するって聞いた時は、ふーん、なんて素っ気ない返事をしたけれど。
本当はとてつもなく寂しくなったのを今でもハッキリと覚えている。
口は悪いしすぐにデブデブ言ってくるし。
だけど健太は。
自分以外の誰かが私に対してデブだの太り過ぎだのとからかってきた時は、何故だかいつも私を守るようにかばってくれていた。
自分はよくても他人はダメなんて、矛盾しまくりだな、なんて思ったこともあったけど。
健太のおかげで同級生からいじられることもイジメられるようなこともなかったから。
そのへんは…今でも感謝してるところがあるっていうか。