リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
もしも時間を巻き戻せるのなら、今朝目を覚ました瞬間に戻りたいと心の底から切に思う。
「真琴ちゃん!こっちこっち!」
待ち合わせ場所の目的地目前で、私はとんでもない光景を目の当たりにして動揺を隠せなかった。
思わず立ち止まり、そこにいる三人の姿に驚きながら目をやった。
一体どういうこと?どうして部長一人じゃないの?
冷静になれ、冷静に。加速していく心臓の鼓動を感じながらも、とにかく冷静になるようにと自分自身に言い聞かせた。
状況が全く理解出来ないけれど、パニック中の脳内でこの状況を整理する。
まず、たった今私の名前を呼んだのは、今日も爽やかな笑顔を浮かべる青山さんで。
そして、その隣にはその弟の部長。
そしてその部長の隣には……あの、綺麗な秘書さん。
相沢コウさんの姿があった。
「おい!何突っ立ってんだ。早くしろ」
まだこの状況が理解出来ていないというのに、不機嫌そうな部長の声がとんでくる。
足取りは重いけど、行かなければさらに機嫌が悪くなるかもしれないと渋々私は三人の元へ向かった。