リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「ねぇ、このネイルどう?今回はシンプルな感じにしてもらったの」
「あぁ、この間のよりはいんじゃないか。ちょっと派手すぎただろ、アレは」
「やっぱり?ちょっと佐伯先輩にも言われたんだ。ネイルするのは良いけどそれはちょっと派手だと思うって。チクッて」
「ははっ、佐伯さんは誰にでもそんな感じらしいもんな」
…この間のは派手だったとか。今回はシンプルだ、とか。
いつも知ってるんだ?
指先のネイルが変わる度、毎回見てるんだ。
…やっぱり彼女は、部長の特別な人なんだと思った。
相沢さんは、特別な人だと。
目を閉じたまま、寝たふりをしながら。
なんだか改めて、そう感じてしまっていた。
…何で私、今日来ちゃったんだろう。
やっぱり来なきゃ…良かったな。
どうしてなのかはわからないけど、のこのこ来てしまった自分自身に、私はひどく後悔していた。