リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
それから今日青山さんから聞いて知ったこの人の過去や、出会ってからの数々の出来事。
それらを思い出すにつれ…その不思議な気持ちはどんどん溢れるように広がっていって。
「聞いてんのか、大月」
無愛想な部長でも。
「ふふっ、はい…」
「何笑ってんだ、人が真剣に話してるっつーのに」
口うるさい部長でも。
「この名刺は俺が持っておく」
「え、何でですか?」
「ガムを包むのにちょうど良い」
こんなふうに、ちょっとおかしなことを言う部長も。
どんな部長も…全部ひっくるめて、好きだと思った。
って、えええっ?
好きってどういうこと!?
何が!?何で!?
「…違う違う」
「何が違うんだ」
「やっ、何でもないです…」
「つーか、腹減ってないか?下でなんか食った?」
「えっ?あ…そういえば何も食べてなかったです…」
「じゃあ、ちょっと飯でも行くか」
部長はそう言うと、少し待ってろと私に言って、部屋に戻るとすぐに出てきた。
そして私は、何故か部長と食事に行くことになり、私たちはホテル最上階にある日本料理のお店に向かった。