リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「大樹とコ…相沢はパーティー会場で楽しんでるんだろうな。あいつらはああいう場所が好きだから」
もうわかっていることなのにな。いちいちコウではなく相沢と言い直す部長に、何故だか少しモヤモヤした。
「青山さんは、大阪の取引先の人と夜はデートだって言ってましたよ」
「ったく、大阪来てまで女かよ。尊敬するわ、あいつのそういう行動力だけは」
部長は呆れた顔でそう言うと、グラスの中のお酒をグイッと飲み干したので、私は空になったグラスにまたお酒を注いだ。
「そういえば…」
「ん?」
「相沢さん、パーティー会場で男の人たちに声をかけられてましたけど、大丈夫ですかね?」
「大丈夫じゃね?」
って、軽っ!こっちは一応心配して聞いてるっていうのに…。
「心配じゃないんですか?相沢さんのこと」
彼氏なんでしょ?彼女が他の男性に声をかけられてても平気なの?
「心配なんてしねえよ。あいつはああ見えてしっかりしてるし。それに、男のストライクゾーンも狭いしな」
「ふ〜ん…そうなんですか」
心配しなくてもいいくらい、彼女を信頼してるってことか。
あいつはああ見えてしっかりしてるとか、相沢さんのことをよくわかってるんだなぁって、なんだか羨ましくなった。