リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「っていうことは…部長には、彼女はいないんですか?」
気になっていた関係がそうではなかったのだと明らかになった途端、何故かふと…そんなことを聞いてしまった。
「なんなんだいきなり。今そんな話は関係ないだろ」
部長はそう言うと、慌てた様子で日本酒を口に運ぶ。
やっぱり…いるんだよね。いないわけないよね。
青山商事のエリート商社マンだよ?
性格はちょっとクセはあるけど、顔もスタイルも一級クラスだよ?
いない方がおかしいよね。
「やっぱりいますよね、部長なら」
「…なんなんだ、その言い方は」
「…や、すいません」
「何だよ、まるで落ち込んだような顔をして。さてはおまえ、俺のこと狙ってんのか」
ふざけた感じでそんなことを聞かれ、私はひどく動揺してしまった。
「そっ、そんなわけ…な、いじゃ…ないですか…」
「ふーん。狙われてるんなら今なら付き合ってやってもいいと思ったのに」
「えっ!?」
「まぁ、今日のおまえなら、の話だけどな」
今日の私なら?…どういう意味?