リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜


そして願いながら、ぎゅっと、手に力を込めた。

言ってほしい。部長に。

似合ってるって。言ってほしい。


「まぁ………」


お願い。言って。

一言でいいから。お願い……。



「……似合ってるんじゃね?」



世界が、変わったような気がした。


その場で飛び跳ねたいくらい、嬉しくてたまらなかった。

ただただ嬉しくて、涙が溢れてきた。


「っつーかなんで泣くんだよ、泣くほどのことか?」

「…だって…ぶちょ……たしっ……見返してやっ……」


涙が溢れて。うまく言葉に出来なくて…伝えたくても、声がうわずってまともな声にならない。

バカにされて、大っ嫌いで。ずっと、見返してやりたかった人。

だけどその人に認められたことは、私にとっての大きな目標が達成された瞬間だったんだ。


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