リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜



「健太、あのね。私、ずっとあいつのこと大っ嫌いだったけど。いつからだろう…どういうわけか、惹かれちゃってて」

「うん」

「今日ね、あの白のワンピースを着たの。そしたら、似合ってるんじゃね?って。あの人そう言ってくれて」

「マジか!良かったじゃん。そっか、やっと目標達成じゃん。見返せたってことだな…」

「うん、全部健太のおかげだよ?本当にありがとう…。それから……健太の気持ちは嬉しいけど、これからも…ずっと変わらず私と幼なじみでいてくれるかな?」


携帯をぎゅっと握りしめ、健太の言葉に耳を澄ませた。


「あったりまえだろ、一生友達。おまえと俺は一生幼なじみだ」


健太の顔が想像出来る。

健太は今、きっと笑顔だ。


そして次顔を合わせたら、きっといつもの健太に戻ってる。そんな気がした。


「ありがとう」

そう言って健太との電話を切ると、私は数分ぼんやりと考えた後、意を決して部屋から出た。



< 400 / 407 >

この作品をシェア

pagetop