リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「健太、あのね。私、ずっとあいつのこと大っ嫌いだったけど。いつからだろう…どういうわけか、惹かれちゃってて」
「うん」
「今日ね、あの白のワンピースを着たの。そしたら、似合ってるんじゃね?って。あの人そう言ってくれて」
「マジか!良かったじゃん。そっか、やっと目標達成じゃん。見返せたってことだな…」
「うん、全部健太のおかげだよ?本当にありがとう…。それから……健太の気持ちは嬉しいけど、これからも…ずっと変わらず私と幼なじみでいてくれるかな?」
携帯をぎゅっと握りしめ、健太の言葉に耳を澄ませた。
「あったりまえだろ、一生友達。おまえと俺は一生幼なじみだ」
健太の顔が想像出来る。
健太は今、きっと笑顔だ。
そして次顔を合わせたら、きっといつもの健太に戻ってる。そんな気がした。
「ありがとう」
そう言って健太との電話を切ると、私は数分ぼんやりと考えた後、意を決して部屋から出た。