リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「座れば」
「あっ、はい…」
テレビもつけていない部屋で、部長は一人でビールを飲んでいたらしい。
プルタブの開いた缶ビールが一本、テーブルの上に置かれていた。
「つーかさ」
「はっ、はい」
「ここ、ホテルじゃん」
「はい…」
「しかも俺の、男の部屋じゃん」
「…はい」
「つまりおまえ、覚悟を持って入ってきたんだよな?」
覚悟?覚悟って何の覚悟!?
ちょっと待って、そういう意味!?
「もう少しだけ一緒にいてもらえませんかって言って、入ってきたっつーことは、そういうことだよな?」
「すいませんっ…や、そういうんじゃなくて…。えっと…」
「そういうんじゃないってどういうこと」
部長はそう言うと、すっと立ち上がり、私に近付いてくる。