リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「不合格」
……へっ?
聞こえてきた声に、ゆっくりと目を開けた。
至近距離で目が合った部長は何故か不機嫌そうな表情を浮かべて私から離れていく。
「おまえ、目瞑ってる場合じゃねーから。そんなんだとすぐ襲われんぞ、マジで。これが大樹とか大石だったら間違いなく襲われてたぞ?」
「……」
「だいたい軽々しく男の部屋に入ること自体間違って」
「軽々しくなんかありません!」
なんだか悔しくて、叫ぶように言った。
「軽い気持ちでなんて入ってません!青山さんとか大石主任の部屋だったら、入ったりしません!」
あまりの剣幕に、部長はとても驚いていた。
「…ごめん」
「不合格、なんて。試すようなテストして……私はもう少しだけ、ただ純粋に、もう少しだけでいいから、部長といたかっただけなのに」
もう涙は出ないと思ったのに。
なんだか悔しくて瞳に浮かんでくる涙がスーッと頰を伝っていく。