リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
嫌いな人とは、キスなんてしないよね?
出来ないよね?絶対に。
ねぇ?だとしたら、部長。
ようやく離れた唇に、やっとまともに息が戻る。
私は部長を見上げ、照れくさそうに目をそらしてきた部長に聞いた。
「部長。キスしてきたってことは、私のこと好きなんですか」
部長が私に落としたキスは、私にまた大きな自信をくれた。
恥ずかし気もなく、私のこと好きなんですか、なんて。
そんなふうに聞けてしまったほど。
部長のキスは、私に揺るぎない自信をくれた。
「聞いてます?部長」
「…黙ってろ」
「だから私のこと、好きな…」
調子に乗ってもう一度聞こうとしたら、部長に唇を塞がれた。
二度目のキスは、さっきよりも少し強引で。
だけどさっきよりももっと、部長からの気持ちが、伝わってきたような気がした。
諦めないで良かった。
死ぬ気で頑張って良かった。
身も心も変わることが出来た今、努力をして綺麗になれば、人生は変わるのだとハッキリと思えた。
部長が言った、振り幅の大きなギャップ。
私の大変身は、恋の始まりになりました。
【END】