リベンジ!〜大変身は、恋の始まり⁉︎〜
「はあ?は、こっちのセリフです!」
ムカつき度マックスの私はジロッと全力で睨みをきかせると、絶対に先に目をそらすものかとジーッとそのまま視線を止めた。
本当に見た目はいい。
悔しいけど見た目だけはいい。
相変わらず今日もかっこいいし、このルックスの良さだけは認める。
でも、この人は明らかに二重人格。
いくら青山商事のエリート商社マンだろうが、確実に性格に難ありの不良物件だ。
「また会ったら声かけてとか、そう言ってきたのはあなたでしょ?」
「俺が君に?ははっ、笑わせんじゃねーよ」
……この人、記憶喪失か何かなわけ?
苛立ちを通り越して、呆れながら重い息を吐いた。
「お!友樹(ともき)。お前も来てたんだ?」
だけどその時……
突然後ろから聞こえてきた声に振り返ると、私は思わず目が点になっていた。