声なき天使


フワッ


突然温もりに包まれ、嗅ぎなれた匂いが鼻腔をくすぐる



「大丈夫。違う。美音、あなたはひとりじゃないよ。私がいる。」



諭すように耳元で囁かれた言葉

その言葉を聞き、落ち着きを取り戻す






『ありがと』

「ん、大丈夫?」

コクリと頷くと、安心したように顔を綻ばせた







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