クールで不器用な君。
帰り道、七瀬くんの身体を支えながらも無事家に到着。
一目散に七瀬くんの部屋へ。
「七瀬くん、着替えられたら着替えてね。」
一旦部屋から出て、たらいに水を張り一緒にタオルと氷枕も持って行く。
「七瀬くん、大丈夫?」
ベッドに制服のままうつ伏せに倒れていた。
「ん"〜〜。」
と唸る。
「着替えよ?」
さすがに制服のまま寝るのはよくない。
汗だってかいてるし。
むくっと起き上がった七瀬くんは不服そうだった。
「ボタン外れないんだけど。外してよ。」
あぁ、そういうことか。
そっとボタンだけ外してあげた。
チラッと見えた白い胸板。
「外したよ…。」
「ありがと。」
七瀬くんはそのまま脱ぎ始めてしまった。
え?
え!?
バッと顔を手で覆い後ろを向いた。
見たら変態だよね。