クールで不器用な君。



そのあと、横にはなっているものの、眠れない様子。



「風邪とか久々に引いた。」



「熱、上がってない?さっきより赤いよ?」



顔は真っ赤に紅潮していた。



額に触ればとてもじゃない程に熱い。



やっぱり熱上がってるよ。



「寝た方がいいよ…?」



「ん。」



「熱を私がもらってあげられたらいいのになぁ。」



「なら、こうすればいいんじゃない?」



「え?」


腕を掴まれ引かれるといつのまにか七瀬くんが私にまたがっている格好になっていた。




「んっ…。」



自分の唇が七瀬くんの熱いそれにくっついていた。



!?



これはどういう状況?



熱の所為か多少力は弱いものの、しっかり後頭部に手がまわっていて身動きがとれない。




息が苦しくて口を開ければそれを見計らったかのように熱いモノが侵入してきた。



「ひゃ…」



「ん。」



しばらくすると唇は離れ、それと同時に七瀬くんは私に身を預けるかたちで倒れた。




七瀬くん、どうしたんだろう…。






いきなりこんなことしてくるなんて。







絶対におかしい!!!






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