クールで不器用な君。





「七瀬、もし瑠璃がご飯食べれるようならハンバーグ作ってあげなさいよ。きっと喜ぶわよ。」



ハンバーグ……ね。



「わかった。」




「あと…はい、これ。」




渡されたビニールの中にはヨーグルトが入っていた。




「どうも。」




「いえいえ。七瀬も瑠璃も具合よくなるといいわね。ま、七瀬はもう大丈夫そうだけどね。」





「七瀬は具合悪化してもいいかんな!」




「は?」



何コイツ。




「佐伯!帰るわよ!!」




「えぇ~。ちょ、引っ張るなよぉ~。」




真中は佐伯に首根っこを掴むようにして帰って行った。





まるで飼い主とペットみたいだな。




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