クールで不器用な君。
佐伯雄太。
16歳。
俺は今、七瀬と共に温泉に入っている。
隣の女湯には瑠璃ちゃん、そして真中が居る。
隣からは二人の話し声が聞こえる。
『瑠璃、やっぱ胸大きいわよね。』
『ゆ、裕美ちゃん!?どこみてるの!着替えの時もだけど、裕美ちゃん変態!』
『いやぁ、誰が見たって絶対そこに目がいくでしょー。海のときだって、佐伯絶対見てたね。』
う゛……
バレてたか。
俺のと向かいからは怒りに満ちた冷たい目線が降り注いだ。
「お前、マジ変態………。」
「そ、そーいうお前だって見てたんじゃね―の?」
「俺は、水着にあってるな……と。」
「結局は見たんだろ?」
まぁ、これが健全な男子高校生ってもんだ!