クールで不器用な君。
『そういえば、瑠璃って七瀬と佐伯、どっちが好きなのよ。』
っな……!
いや、待て待て待て、今ここで聞いちゃ意味ねーだろ!
まだ告白すらしてないのに!
「ブクブクブク……。」
お湯の中に顔をうずめる七瀬。
「って、おい、七瀬大丈夫かよ。」
「ぶはっ……のぼせた。出る。」
そそくさと上がると脱衣所に消えて行った。
さて、俺はどうするかな。
『私、まだ好きとか良くわからない。』
『そう。ならそれはそれでいいんじゃない?きっと瑠璃にも好きだって思える人は出来るわよ。』
『だといいなぁ。』