クールで不器用な君。








「まぁ、そういうハプニングも大事大事。」







と、一人で納得する迅人くん。







そのとき、着替え終わった七瀬くんが扉を開けた。







その扉にもたれかかっていた私は、急に開いた扉に態勢が出来ず、そのまま後ろへ倒れる。







「うわっ。」







「っと。大丈夫?」







七瀬くんの足に倒れ、頭を打たずに済んだ。







七瀬くんを見上げる体制の私。







髪の毛に付いた水が垂れ、頬にかかる。








もう見慣れたはずの七瀬くんのその姿にドキドキしてしまったのはなぜだろう。









最近の私はなんだか変だ。










いや、もしかしたら最近だけじゃないかも……?








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