クールで不器用な君。
「そろそろどいて……。」
「あっ、ごめんなさい。」
慌てて離れると、迅人くんがニヤニヤと少し気持ち悪い表情をしていた。
「なにこの二人の雰囲気。俺完全に置いてきぼりだわぁ。」
「瑠璃、次入るんでしょ?はい、どーぞ。」
「ありがとう。」
改めて、私はお風呂に入る。
湯船に浸かるとぽかぽかと温かくて、疲れが取れる。
湯船に浸かると何かと考えたくなるもので……。
ぱっと思いつくのが何故か七瀬くん。
私、七瀬くんの恋事情とか良くわかんないけど、実は彼女とか出来てたりして。
あ、でも皆告白する人は振られてるって聞いたことあるけど……。
なら好きな人はいるのかな?
私の事、どう思ってるのかな?
って、何考えてるんだろう。