クールで不器用な君。
あれから3日が経った今。
平和だ。
迅人くんがうちに居るのはあと4日。
毎日暇があれば勉強を教えた。
他の時間は……まぁ、特に遊ぶ予定も無く、七瀬くんとダラダラと過ごしている日々である。
でも、一つ変わったこと。
それは、七瀬くんを意識してしまうこと。
いつからかははっきりとしないけれど、一つ一つのしぐさや行動、言動までもに意識がいってしまう。
「……い……おーい!」
「へ?」
「へ?じゃないんだけどなぁ……。」
あ、そういえば今現在迅人くんの夏休みの課題をみているところでした。
これはいかんいかん。
「で、どう?進み具合は。」
「完璧。残すは科学論文のみ。」
「がんばれ~。」
へにゃっっとした声で言う。
「いやいや、瑠璃姉こそ課題あるんでしょ?やらなくていいの?」
課題なぁ。
先週まとめてやったし……。
後は数学だけだっけ。
「大丈夫だよ。ほとんど終わらせてるし。」
「うわぁ、流石瑠璃姉だわ。」
「そう?」