クールで不器用な君。





「えー、ごほんっ。皆静粛に!」






今度は皆の視線が一気に雄太くんへと向かう。





え?





なんだろう。






「今日をもちまして、晴れてこの佐伯雄太と山瀬瑠璃はお付き合いすることになりましたあ!」






「「「「はぁ!?」」」」






皆の第一声はそれだ。





どういうこと!?





昨日ちゃんと断って、お友達でいようってことになったんだよね!?






頭の中がごちゃごちゃだ。





「雄太くん、どういうこと!?」




小声で尋ねる。




「しばらく俺の茶番に付き合ってよ。」





ええ!?





隣に居る七瀬くんを見上げれば予想外だったのか口をポカンとさせたままフラフラと自席に着いていた。







なんだか波乱の予感……。







< 200 / 269 >

この作品をシェア

pagetop