クールで不器用な君。




翌朝。






藍くんと一緒に登校できないかな






あ、でも朝弱いんだっけ……。






そんなことを思いながら朝食を作っていると、スウェット姿であくびをしながらリビングへやって来た藍くん。





「あ、おはよ。」






「ん、はよ……。」





眠そう。





そのまま藍くんはキッチンへ歩いてくる。






「瑠璃。」





「ん、何?」





藍くんに呼ばれ、持っていたフライパンを置くと振り向いた。






ちゅ





「んっ……。」






へ?




キス?





「藍……くん?」






「したくなったから……ダメ?」






眠気眼でまだくっきりと開かない瞼。







寝癖の付いた髪。







女子が見たら誰でもキュンとしてしまうような格好でそういわれた……。







やばい、藍くんがデレてる。







「ダメ……じゃない。」







朝から心臓に悪いかも……。










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