クールで不器用な君。
登校は、流れ的に二人で行くことになった。
ちゃっかり手も繋いじゃったりして。
少し周りからの好奇な目にはビックリするけど…。
相変わらず隣に居る藍くんは眠そうにあくびしてるけどね。
「お、瑠璃ちゃんおはよっ!」
「おはよう、雄太くん。」
「ははーん。その様子じゃあ、やっとくっついたかぁ。いやぁ、長かったな。」
ん?
「やっと……?」
「いや、なんでもない。こっちの話。あ、そだそれなら俺と瑠璃ちゃんが付き合ってたっていう噂を取り消しに行かなきゃな!んじゃまたな!!」
朝から爽快に人混みをすり抜けて行く。
「あ、うん……。」
行っちゃった。
「む……。」