クールで不器用な君。
教室に着くころには既に雄太くんの手が回っていて、私と雄太くんが付き合っていたというのは嘘で、本当は『七瀬と付き合っている。』という噂に塗り替えられていた。
全く、仕事が早いなぁ……。
なんて思っていた矢先、クラスメイト達から沢山の質問攻めに遭った。
「いつから七瀬くんと付き合ってたの!?」
「なんで佐伯くんと付き合ってるって嘘ついてたの!?」
「七瀬とはどこまで行ったんだよ~。」
と、野次を飛ばす人も計り知れずいた。
すると、察したのか藍くんが皆に言ってくれた。
「俺達、健全なお付き合いしてるから邪魔しないでくれる?」
真顔の圧力で騒いでいた皆を静めた。
藍くんの真顔恐るべし………。